アオノコキュウキ

言葉を綴ります。あしからず。

言語化を控えない

知っていることと知らないことを天秤にかけて 得意気になる人が居るだろうか 『私はほら、人よりも知っているから』と 他人を見下ろすことでしか優越を得られない人が居て けれど、知っていることと知らないことを比べて あなたは一体、どうやって答えを出す…

私は言葉を休ませない

30 私は言葉を休ませない 時折言葉が自らを恥じ 私の中で死のうとする その時私は愛している 何も喋らないものたちの間で 人だけが饒舌だ しかも陽も樹も雲も 自らの美貌に気づきもしない 速い飛行機が人の情熱の形で飛んでゆく 青空は背景のような顔をして…

フカイノファンディングの話

6月1日から7月1日より 一ヶ月間行ってきた 深居優治音源制作クラウドファンディング 通称フカイノファンディング ありがとうございました! みなさんのおかげで無事 音源制作の費用の当初予定していた 最低目標金額には達しました! これで間違いなく作るこ…

呼吸する機械

アオノコキュウキ 青の呼吸器 アオの呼吸機 あおの呼吸期 アオの呼吸記 コキュウキ 息を吸って吐いて 考えるとチグハグになってしまう 寝る前に瞼の中の目の向き ベロの置き場所 腕の位置 考え始めると、正しい場所ってどこだっけって 訝しくなる 考えれば考…

深居優治音源制作クラウドファンディング

(前半深居優治の長ったらしい自分語りが続きますので、簡潔に内容を知りたい方は下の方にスクロールしてもらえると話が早いかもしれません) はじめまして、と言っても わざわざこのブログにまで足を運んでくださる方は皆、何かしら深居優治を知っているか、…

宵越しの孤独

昨日飲みかけたペットボトルが まだそこにあって それを気にせず口にする 人によってはもう飲めないと言う それはそれ、これはこれ 昨日飲みかけたペットボトルは 容れ物のまま 中身はいつまでも変わらないと思っても 少しずつ変化し 全く違うものに変わって…

苦しみの殺し方

はじまりはいつだったか 思い返してみる どこから来たのか そもそも何故来たのか 何か明確な理由があったのか 終わりはどこにあって その終わりに際して 何をどうするべきなのか 私は未だ、解決の糸口を見出せないまま 日々を空費する。 はじまりはいつだっ…

私は空っぽを知っている

六畳ワンルーム 友達から貰った茶色の机の上に 昨日飲みかけたペットボトルに入った水 なんとなく今日飲むのは嫌なので シンクに捨ててしまう アレはそのまま、どこか遠くへ流れて いつか海の一部になるのか それが雨になって、降り注いで 或いは誰かの世界…

僕は自分に失望する

思いがけず、良いことがあったり 無くしてしまったものが見つかったり 昔好きだった曲を思い出したら そういうものは、日々の軽薄さから逃れる為に脳が用意した逃げ道のような気がする。 本当は全部わかっているくせに、極大解釈、曲解、居心地の良い水槽を…

0

0という数字は最初 無かったらしい インドの数学者が見つけたのだとかなんとか けれど、仏教の世界には ゼロという概念があったらしい 空っぽ として存在していたその概念は 何も無い ということではなく 『無いということが在る』という 概念だったそうな …

重心

生きていると平衡感覚が問われる 今どこを向いているのか どこに力を加えるべきなのか 進むのは右足からなのか それとも左足からなのか 最初のうちは良いのだけれど 次第に慣れたり、波風を立てられたり 平気で落っこちたり だからそう 急に、それこそ 夜の…

『ヒュプノスの子供たち』 バコト

六月 『ゆめみたい』って吐きかけた後で その言葉の意味を反芻する。 僕らはいつでも間違えて 僕らはいつでも正しくて 僕らはいつでも誰かの中で 僕らはいつでも僕らではなくなってしまう。 『ゆめみたいね』って君が言う 僕はもう、それがなにを指し示すの…

六月の雨

僕らは際限なく言葉を浪費して その連続で言葉は手垢塗れ、思惑塗れ 誰の為に生まれてどこへ消えていくか定まっていたはずの存在が、いつの間にか無限の生を与えられ、いつの日かただの空っぽな容れ物に変わってしまった。 不老不死、実態は無い。 私が言っ…

日々は小さな箱の中に

やぁ 5月は五月雨 たくさん降る雨のせいで 月が見えない日が多いことから 月不見月とも呼ぶらしいね 雨が全てを隠してくれたら良いのに それでも空に月が、星が、闇が お前はまだかと追い詰めてくるようで 昨日も今日も、そして明日も 代わり映えしない日々…

アポリア

きちんとした生活 きちんとした人格 きちんとした人生 きちんとした全て それらは一体誰の視点から語られ 誰の視点から排除され また多方向からの同調圧力によって ギリギリのバランスを保ちながら そこに停滞する概念のようなものか 僕らは決してそれを具体…

ノクティルカの探し物

ジリジリと熱い陽射しが地表を焼く。 僕は夏至という、日照時間が一年で一番長い日に生まれ、太陽から逃げるようにしてその限られた日陰で呼吸する術を獲得してきた。 しかしながら、太陽が殺人的な暑さを生む夏が苦手である。 溶けてしまう。 溶けて消えて…

何を終着点とするか

ゴール、終着点、ピリオド そういう類の、まぁ個人差というか認識の違いがあるかもわからないけれど、どこまで行けば良いのか、という目安だね。 例えば勉強 大学合格がゴールなのか、その後の就職に至るまでがゴールなのか、それとも死ぬまで学ぶのか。 例…

吸って吐いてを繰り返す機械ならよかったなぁ。

どうもお久しぶりです。 ブログ優治です。 今年初めてのブログ投稿ということで、何から話そうかな。 みんな読んだらいいね押してね。励みになります。 さて、2019年も二ヶ月が過ぎようとしておりますが、皆さんの近況はどうでしょうか。 もうすぐ新年度が始…

まるで、悪夢みたいだと思った。

こんばんは、熊本からこんばんは。 今年最後のライブが終わり いつも通りShikiのギタリスト前ちゃん(通称・嫁)の家に帰り着き、ほぼ眠る準備を終えてこれを書いています。 皆さんはいかがお過ごし? 今年最後のライブが熊本 広島在住でありながら、県外を常…

言葉では泳げない距離と人の間を泳ぐ言葉

夜が知らないうちに朝を連れてくる。 日々の空想は人の隙間に入り込み また、人の隙間を生み出してしまう。 何も考えなくても良い世界があれば それは素敵だろうか。 何か考えているうちは 私は確かに人間だろうか。 人は日々に目的意識を持ち それに向かっ…

間延びした風景に

間延びした風景に 僕は君を見た。 間延びした風景の中で 君だけは静止画のようだった。 間延びした風景に 僕は僕を見つけられなかった。 僕は風景になりたかった。 思い出した時に美しいと思えるものが風景だった。 僕は僕をひとしきり侮蔑した後で ひっそり…

呼吸する機械

吸って吐いてを繰り返す 機械なら良かったな。 何周か回って最近ナチュラルハイです。 誰か私を大切にしてくださる方、ご一報ください。鼻で笑います。 はい。 そんな感じで、2018年、2月も中盤に差し掛かりましたが、バレンタインはどんなチョコレートをも…

明けて、暮れて、埋めて、消えて

明けましたね。 2018年。 果たしてどんな日々になるのでしょうか。 見えないし、分からないし、それでも尚、暮らしていきたい。 年末、母が一日だけ退院して家に帰って来ました。 思ったよりも元気そうでした。 まだ右半身はうまく動かないようで、けれど言…

青い孤独の内側から見える景色

やぁ。 深居優治っていう生き物の話でもしようか。 彼は如何にうまく生きようとしてもうまく生きることが出来ず、人の話も聞かず、殻に、檻に、傘に籠ることでしか自分の姿形を認識する術を知らず、それでいて自分が居ないと狼狽するような、謂わば少しかわ…

大事なお話の話

どうも、こんばんは、こんにちは、おはようございます。 深居優治です。 今は広島の実家でこれを書いています。 寒くなってきましたね、とても。 どれだけ厚着をしても凍えてしまいそうなくらい、歯を鳴らす冷気に嫌気がさして、暖かい部屋で寒いね、なんて…

いやなおと

部屋の中に心を置いてきた。 コンセントの穴から世界を見ようとした。 私はこの部屋から出ることは出来ない。鍵をかけてしまったから、もう何も見えない。 窓の外をかすめてゆく光達、魚影のようなそれらは、私のことを伺っているようだった。 嫌な音がする…

箱の中の猫が生きているか死んでいるか

そして私が生きているか死んでいるか 生きているという状態が続いているのか 死んでいるという状態が続いているのか 人が感じ得る感覚のそれぞれは、不明瞭である。 誰かが寒いと感じる日に、暑いと感じる誰かが居るかもしれない。 私が見た青い空は、あなた…

数式に基づいて構成される

数学が好きだ。 公式を覚え、それらに当てはまることで導き出される解。 一つが明るみになることで数珠繋ぎに解き明かされてゆくそのプロセスは、さながらピタゴラスイッチを見ているような感覚。 人も、物事も、生活も、そんな風になれば良いのにと思ってい…

逆さまの傘で雨を集めた

雨は、世界を濡らす。しかし、濡らされないように傘を差した誰か。屋内に居て、雨の音すら聞こえない誰か。雨を知らない世界の住人も居るでしょうか。雨は全てを濡らしてはくれない。雨、雨、雨。傘では守りきれないから、合羽を手に入れて、長靴を履いて、…

回帰と喪失と獲得

私達はどこから 何のために来て どこへ行くのか そんな哲学がありますね。 人間の根本にある どこから来たのか 何のために来たのか どこへ行くのか という三つの問い。 それらがわからないうちは、生の真っ只中に居るということなのではないかなと思うのです…