アオノコキュウキ

言葉を綴ります。あしからず。

0

 

 

0という数字は最初

無かったらしい

インドの数学者が見つけたのだとかなんとか

 

けれど、仏教の世界には

ゼロという概念があったらしい

 

空っぽ

として存在していたその概念は

何も無い

ということではなく

『無いということが在る』という

概念だったそうな

 

 

僕らはいつでもその

『無いということが在る』というものを内包したまま、呼吸をしているように思う。

 

 

 

 

 

 

死は生の対極にあるのではなく

その一部として存在している

 

 

ノルウェイの森という小説が好きなのだけれど、その中に出てくる言葉

 

どこまでもシステムの中に含まれたそれらから、目を背けることは出来ず

やはりいつの間にかその一部として私たちも生き、そして死んでゆく。

 

まずは少しずつ整理をつけなければ、ね。

 

 

 

 

 

 

2021.3.20

広島ヲルガン座にて

深居優治は活動休止しました。

理由は様々

時間とお金と心と人間関係と

沢山の物事をきちんと整理して

何もかも嫌にならない為に、活動休止します。

けれど、ほら、活動休止なんてしたことないし、自分がまさかするとは思ってなかったから

初体験なのでね

もしかしたらそのまま、やめてしまうかもしれない。

戻れなくなるかもしれない。

歌いたくなくなるかもしれない。

 

そんなものはいつだって内包されているし、隣に座って私の方をじっと見ている。

 

『お前は音楽に縋りすぎている』

 

 

 

 

 

 

最後のライブ

弦を沢山切って

それでもたくさんやりたい曲があったから何度も張り替えてやり遂げた。

けれど、最後の最後にこんなライブをしていたら、いや、こんなライブをしてしまうから、活動休止するとこまで自分で自分を追い詰めてしまったのかなぁとかも思う。

自業自得です。

身から出た錆。

 

 

 

 

 

 

 

 

けれど、本当にね

私はずっと逃げたかったのかもしれないと思った。

様々なものから逃げて

自分を守る壁を作らなければ、傘を差さなければ、海に潜らなければ

自分が壊れてしまうかもしれないと思ったのかもしれない。

そう簡単には壊れやしないんだけれどね。

 

 

 

 

 

思えば長かった10年間

大学で音楽を始めて、下手くそも下手くそで、ギターも歌も素人

サークルでは下から数えた方が早いくらいの実力

その頃の先輩や友達や音楽関係の人たちからは

『こんなに長く続けるとは思わなかった。もっと早く消えると思った。』

 

と、たまに言われるが、それくらい才能もなくゴミみたいなアーティストだった。

いや、今もゴミなのは変わらないけれど。

 

 

弾き語りとバンドを並行してやっていた時代

バンドがなくなり弾き語りでどうすればもっと愛されるか考えて

わからないなりに動いて考えて

東京の事務所に所属して、シェルターで企画させてもらったり、サイクロンでワンマンさせてもらったり

 

それらが終わってからも全国をぐるぐるしながら、どうすれば良いか、どうすれば良いかとずっと繰り返す

 

東京、福岡、広島、熊本でワンマンやらせてもらったなー

懐かしさすらある

こうして過去を回想したり

懐古するようになったらもう、大人なのだろうか

いや、いつになったら人間になれるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

基本的に人格が破綻していると思っているので、誰かとずっと繋がる縁ってとのが繋げない

私の人生は喪失の記録

他人が離れてゆく物語であったように思う

まだ途中ではあるのだけれどね。

わからないじゃあないですか

明日死ぬかもしれないのに

 

絶対帰ってくるなんて無責任なことを言えないし、言わせない

他人には私の何もかもを定義付ける権利はない

 

もっとちゃんと私を見て欲しいのに

 

 

 

 

 

 

ツイッター

yuji_qualia0のアカウントは消しはしないだろうけど、更新しなくします。

あと少しだけエゴサして

ラストライブの反応を見てから

そっと閉じます。

今までありがとう

もう二度と会うこともない他人が居るとして

何か言葉を残す必要もないのだけれど

ただ、こんな私も誰かの物語の中に入れてくれてありがとう

という気持ち。

 

いざ言葉にしようとすると、あんまり何が言いたいのかわからないね。

 

わからないや。

 

 

2021.3.20

深居優治活動休止前企画広島編

【セットリスト】

空想離脱症

君を待つ

水槽の脳

青い孤独

君という雨

溺れるように

染まる温度

アパテイアの深海

無機質な部屋

世界が水浸しになった夜に

翅色の白昼夢

たまごのきみ

ノア

最後の船

世界が水浸しになった朝に

ティポタフォビア

レクシア

あなたは雨を忘れる

アオ

水の記憶

 


【アンコール】

相対温度