アオノコキュウキ

言葉を綴ります。あしからず。

アポリア

きちんとした生活

きちんとした人格

きちんとした人生

きちんとした全て

それらは一体誰の視点から語られ

誰の視点から排除され

また多方向からの同調圧力によって

ギリギリのバランスを保ちながら

そこに停滞する概念のようなものか

僕らは決してそれを具体的にはしない。

具体例を出せば

そこにいつまでも縛られてしまう

悠然と、虚像の中に夢を見るのだ。

 

どうだろう

最後にきちんと誰かを

大切だと思ったのはいつだろう

偶像的ではなく、空想的ではなく

確かに目の前に居る

触れられる誰か

そして、その誰かに対して

その大切さを盾に

何やら人としてあるまじき悪徳を

働いてはいやしないだろうか

そう

なんでもそう

君の、僕の、あなたの価値観が

誰かにとってそのまま伝わるわけではないし

あなたがもしも知らない街で生まれ

『愛している』という言葉を

『殺したい』と教わり

実際に死の恐怖を幾度となく味わった上でその『愛している』という言葉に畏怖の念を向けていたとしたら

誰かの好意は

きっと、あなたにとって好意としては伝わらないかもしれませんね。

それくらい曖昧なのです言葉は

価値観は

経験則は

アイマイミーマイン

 

中学卒業の際にクラスでとったアンケート

若かりし深居優治少年は

ダントツ一位

ヤクザになりそうな人第一位

このクラスで一番まともで真面目なのは自分だと思っていた彼も

もしかしたら自分だけ違う何かを教わってきていたのかもしれませんね

生徒会長をしていたのにあんまりです

まぁ、それでも

自分を間違いだとは思いませんが

 

 

 

 

ただ、ね

ほら、誰にだって一人くらいは居るでしょう

どんな形であれ

異性であれ同性であれ

それが愛だったかもしれないし

恐怖だったかもしれない

許せない相手かもしれないね

例えば音楽

 

この曲を聴いた時にその人のことが鮮明に蘇ってくるあの感覚

 

この香水、あの人が使っていた気がすると、雑貨屋でセンチメンタルな気持ちに触れたり

 

雨が降るたびに

誰かの酷い言葉を繰り返してしまったり

 

まぁ、そんなやつ

 

そういう誰かにとって

自分がどうしても、間違いではなかったと

肯定したもらいたくなる瞬間

あるでしょう?

ある??

わからない??

 

わからないなら仕方ないね

まだこの話は早かった

 

 

ただ、いつまで経っても忘れない人

それがあることが

迷いなのか救いなのか

考えてみるといい

 

そして、それが考えられる間はまだ大丈夫

 

 

ねぇ、どんな記憶も

いつか薄れて消えてしまうんだろうね

僕らはいつまでもここには居られない

 

ほら、窓の外が少しずつ

 

青の時間

 

光には色の波長があって

完璧な光は白なんだ

全ての色の波長が重なり合って、白になる

 

太陽が傾いて、光の波長に差が生じてくると、赤系の、オレンジのような光の波長だけがこちらに届くようになる

一日に二度

世界は橙に染まる。

世界はこんなにも簡単に一つの色に染まれるのかぁって、そんなこと考えたって一過性のものだっていうのにね。

わからないよね。

そんな話

 

 

 

 

 

 

光の話

今こうして文字を打っている間

世界は朝へと向かう

朝は夜と密接に関係している

二つは同時に存在できない

ならばその境界線はどこ?

どちらかがどちらかの一部かもしれないね。

ベースはどっち?

夜が死んで朝が来る?

眠らずに迎えた朝と、早起きした朝は別物??

 

ねぇ、あなたの話を聞かせてよ

 

 

 

 

 

さぁ、世界が色付くその瞬間

青の波長だけが世界を満たす

あのほんの一瞬の時間を

青の時間と呼ぶらしい

誰がつけたか知らないけれど

ブルースペクトラム

 

 

また、稀な現象として

夕焼けや朝焼けが一瞬だけ、緑色に変わる時があるんだ

グリーンフラッシュというらしい

もしくは

ハナミドリ

 

まだ見たことがないから

いつか、私と海へ行こう

手を繋いで海へ行こう

そこで悪夢が終わる

 

 

 

青の時間を過ごしながら

まだまだ湧き出る言葉と、それを本来どこへ向かわせたかったのか

それをひたすら脳内で反芻しながら

これでもかこれでもかと言葉を連ねている

 

こんなブログ

ここまで読む人なんてよっぽどの物好きか、私への負の感情に取り憑かれている異常者だろうな。

読んだらいいねでも押しておいてよ

笑っちゃうネ

 

 

 

 

 

数日間

ほとんど誰とも会っていない

会ったとすれば身内と

スーパーのレジ打ちのお姉さんくらい

 

『会う』という言葉に含まれている意味が、どこまでの異議を申し立てられるのかは知らないけれど

昔、とある女性に『逢瀬しましょう』と言われたことを思い出した

逢瀬ってあなた、意味わかって使ってるでしょう絶対。

 

 

逢瀬

仲睦まじい男女がひっそりと会う様

 

 

 

らしいですよ奥様

ねぇ、なんで私は

そのフラグを最大にへし折ったのかしら

一緒におにぎり食べて

手の平の海の話をして

おわり

 

 

やー

今も元気そうでよかったわよ

ほんと

 

 

 

 

 

会う

逢う

 

私はなんなら

人に逢いに行きたいな

まだまだ、逢いに行かなきゃならない人がたくさんいる

相手が私のことをもうどうでもいい

忘れてしまった

というのならそれは仕方ないのかもしれないけれど

ほら、万有引力は引き合う孤独の力だって谷川俊太郎も言ってるでしょ?

 

引き合うんだよ

僕らは

世界のどこに居たって

引き合うのさ

 

そんなこともわからないのなら

もう歌わないでおくれよ

そんな、安っぽい手垢まみれの言葉で

誰かを大切にしたいなんて

言わないでおくれよ

信じた方が馬鹿を見るなんて

もうやめにしようよ

今、私は過去の自分に最大に説教をしているところです

悪しからず

須く

ザク

 

 

 

赤いザクはシャア専用

 

 

 

 

 

 

 

 

悲しいことや虚しいこと

苦しいことをそのまま捉えると

より悲しく、より虚しく、より苦しくすることが出来てしまう

けれど、涙ながらに『悲しいんです!!!』と言われても

どこか白けてしまう

真実味がないわけではないんだけれど

そりゃあな、悲しそうに泣いてるんだから悲しいんだと思うんだけどさ、あんた

それをどう伝えるかってところにもっと命かけてよ

いや、自分をかけてよ

って思う

 

 

かの偉大な作詞家

松本隆さんはこう言ってた

『愛してるって目の前で言われても、嘘かもしれない。好きも愛してるも使わずにそれを伝えることが出来たら、歌詞になる。』

 

一言一句同じかどうかは怪しい

記憶の引き出しにしまってあったので

 

うん、これはね

私が歌詞を書く時に一番大切にしてる部分だと思う

愛してる愛してるって言っても愛は伝わらないのよ

好き好き言ってても相手は信じちゃくれないのよ

いや、それでも信じさせる事ができるような、ハンサムボーイに生まれていればよかったのだけれどね

 

私はそうじゃないから

 

 

言葉を扱うんだ

 

 

 

 

傘を失くして

立ち尽くす

出会えた行詰まりが

あなただっただけ、それだけ。

それだけのこと。

 

 

 

自分の歌詞に惚れ惚れするね。

想像してごらんよ

迷路のような日々の中で、もうこれ以上進めない、行き止まりだ

ってなった瞬間に

人は絶望するのよ

もう戻れない、進めない

ここでこのまま朽ち果てていくだけだ…ってね

 

日々を暮らしていて

長い長い迷路の中

これまで沢山の誰かと出会って

救われてきたでしょう

でも、ついに行詰まり(行き止まり)に出会ってしまった、それがあなただったんだ。

 

もうあなたより先には何もないんだ

これだけでも絶望なのに

それだけ。

って吐き捨てるように、諦めるように、けれどその諦めを受け入れているように

これを比較的明るい曲調で

突き抜けた空みたいな歌で歌ってご覧よ

 

もうね

 

何にもしたくなくなるからさ

 

 

 

雨降りのアポリアって曲

 

アポリアギリシャ語で行詰まり

 

 

 

 

 

僕らまた行き詰まり

家の外へも容易くは出られないこの時期

その先のことを想像して

目印を突き立てる

 

どれだけ愛しく思っても

どれだけ悲しく思っても

どれだけ虚しく思っても

それすらも忘れて薄れて

大丈夫になってしまうことが

なによりもかなしい

 

 

 

なによりもかなしい

 

 

それでも呼吸は続いて

また、朝が来て

私達を押し流すのでしょう

 

どんな心がそこにあったのかは

知らないけれど

 

自分のことをもっとよく見て

なんでこうなったのかって

考える時間が

あっても良いかもね

 

 

 

 

 

 

なーんてことを言い始めたらもう

歳よ

 

 

いやになるね

 

 

 

 

 

 

外はもうすっかり朝

 

さっきから嫌な音がする

 

そろそろ行かなきゃ